自費出版本の販売委託に係る費用と相場
自費出版本の販売委託では、制作費用のほかに次の3種類の費用が必要になる場合があります。
販売委託の3つの費用
■販売委託支度金
名義料・流通諸経費として契約時に支払います。
■販売手数料
実際に出荷された部数に対して販売委託期間終了後に精算します。
■在庫管理保管料
在庫の管理費として販売委託期間終了後に精算します。
一般的に自費出版の場合、委託販売に関する契約を交わした後に名義料などの名目で販売支度金を発売元に支払います。金額は契約の内容や契約の期間などによって差はありますが、相場としては10万円〜20万円前後としている事業者多いようです。
委託された出版物は契約書に基づいて契約期間ごとに各期間の出荷部数を発売元が報告して販売委託期間終了後にその部数に応じて精算します。金額は、取次ぎ・書店の手数料に加えて発売元の販売手数料が差し引かれた金額となりますので、本の定価×部数の数十%の金額になります。
商業出版の印税は著者に対して10%などが相場ですが、製作費用の全額を著者が負担する自費出版の場合30〜50%などとなります。
その他販売委託期間中の倉庫代として在庫管理保管量が必要となります。
販売委託期間終了後には残本の処理費用などの費目で、残本の引き取りにかかる運賃や断裁処分費用などが必要な場合があります。こうした委託販売周辺の費用についての詳細は販売委託契約書などに明示してあるのが普通なので契約時に確認しておくとよいでしょう。
更新:2014年1月25日
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