賞をめぐる自費出版のトラブル
賞をめぐる自費出版のトラブルは近年増加しているトラブルの一つです。
コンテストなどに応募後、自費出版業者から連絡があり、「コンテストには惜しくも落選しましたが、あなたの作品は大変すばらしく是非出版させてもらいたい、ついては…」などと褒められて舞い上がっているところに、上手い話を持ってきて契約させるというケースです。
自費出版本が企画出版され、口コミで評判をとりドラマの原作にまでなってベストセラーになるなどという夢のような話もあります。
しかし、初心者でも出版社から出版依頼があり、書いた本が全国の書店に並ぶなんて、そんなにうまい話があるでしょうか?
「作品が大変すばらしく、是非出版させてもらいたい。」というなら、著者に費用負担があるというのは、どういうことなのでしょうか?
このような場合は話を鵜呑みにしないことです。本を作る費用の負担はどうなのか、出版に際しての販売・宣伝にかかる費用はどうなのかなどをよく確認して、書面にしてもらいましょう。
著者の費用負担や出来上がった本の一部買い上げなどは出版不況の昨今では特別なことではありません。
しかしながら、負担する費用の割合などを含めて、契約内容や見積書を他社と比較するなどの努力も必要です。
自費出版本は売れないことを前提に
プロの作家や有名人が大手出版社から本を出してもあまり売れない出版不況の昨今、自費出版本は売れないことを前提に考えます。
[ 2013年6月19日:更新 ]