セルフパブリッシングとは…

自費出版 契約時のポイント


セルフパブリッシングと自費出版

セルフパブリッシング(自己出版)とは、著者個人が電子書籍として本を出版する方法のことで、制作費用の全額を著者が負担する自費出版とは異なります。

自費出版に対してセルフパブリッシングの長所は、出版に際して編集者など著者以外の判断が必要ないこと、自費出版のようにある一定部数以上の制作が必要ないこと、電子書籍のため印刷・製本などの費用が不要であることなどがあります。

一方セルフパブリッシングの短所は、作品の完成にプロの編集者や校正者が介在しないため、作品を一定のレベル以上に保つことが困難なこと、電子書籍フォーマットであるePubやmobiといったファイル形式への変換やサイトへのアップロードが著者自身の作業であるためある程度のコンピュータースキルが必要であること、用字用語の統一や事実関係の確認、著作権肖像権への配慮など出版に必要な作業も著者自身の責任において行う必要があること、雑多にあるコンテンツ群から自分の作品を選んでもらうのは容易ではないこと、などです。

 

セルフパブリッシングで人気を集めるアマゾンのKDP

セルフパブリッシングのサービスとしては、アマゾンのKDP(Kindle Direct Publishing)が有名だ。KDPはアマゾンが2012年からはじめたセルフパブリッシングサービスで、著者は自分の作品にタイトルや価格などを自由に設定してサイトにアップロードすることで、Kindleストアからコンテンツを販売することができます。

Kindleストアでコンテンツで販売するまでには、アマゾンによる審査を通過する必要があるのですが、通過すればプロの作家の作品に並んでKindleストアに商品として掲載されます。

セルフパブリッシングで成功した作品のなかには、出版社の目に留まり紙の書籍として商業出版される例もあり、新たな著作発表の場として近年注目を集めています。

更新:2014年6月7日