自費出版Q&A集
- 本が新刊扱いされる期間は?
- 取次ぎ店や書店は、通常新刊書として仕入れた時から返本期限内にある期間を新刊扱いとしています。新刊扱いの本は書店で専用コーナーに置かれたり、平積みにされたりして、そうでない本に比べて売れる確率が大きくなります。
このため出版社では、造本を変更したり、内容を少し更新して「改訂版」などとしたりして新刊本を増やそうとします。内容がどんなによくても人の目にふれなければ手にとってもらえないからです。
さて自費出版本の場合にはどうでしょうか? 自費出版本の場合でも新刊書として扱われる期間に変わりはありません。返本期限は3ヶ月から長くても6ヶ月です。
人文書の場合には以前から7.2.1の原則というものがありました。これは新刊書を出してから1年目に7割が売れて2年目に2割が売れて3年目には1割が売れるというものです。
しかし出版不況といわれて久しい昨今では8.2などと言われていて、つくってから3年目以降の本はほとんど売れなくなるのが実態です。
つくった本を売るのには新刊扱いされる3〜6ヶ月間が勝負です。書店回りをしたり宣伝広告をするならこの期間までと考えるとよいでしょう。長い年月売れ続ける良質の本もありますが、ほんの一握りです。
更新:2013年6月21日
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