差別用語の置き換え語

自費出版 契約時のポイント


自費出版など出版物を作成する際には差別用語への配慮が必要です。差別用語とは知らずに普段から使用していることばもありますが、広く多くの人に読んでもらう出版物では知らなかったでは済みません。差別を受ける人たちの身になって考えることが大切です。差別用語の適切な置き換え語には以下のようなものがあります。

身体・心身に関する差別用語

めくら判 確認せずに判を押す
片手落ち 片落ち
障害者 障がい者
障害物競走 混合レース
つんぼ桟敷 一人かやの外に置かれる
どもり 吃音
いざり 足の不自由な人


民族・人種に関する差別用語

バカチョン 全自動カメラ、オートフォーカス
エスキモー イヌイット
ニグロ 黒人
後進国 途上国


性別に関する差別用語

未亡人 故人の妻
女々しい 男らしさに欠ける


職業に関わる差別用語

屠殺場 食肉市場、食肉処理
百姓 農業従事者
あんま マッサージ師
人足・人夫 作業者、労働者、建設作業員


地域・出身地に関する差別用語

裏日本 日本海側


差別表現について

2007年に当時外務大臣だった麻生太郎氏が日本と中国のコメの価格差について「アルツハイマーの人でもわかる」と発言し問題になりました。「アルツハイマー」は差別語ではありませんが、使い方によっては普通のことばも差別につながります。

「父の死後、母は家政婦の仕事をしてまでわたしを育ててくれました。」などの言い回しも差別表現です。


更新:2014年4月19日