自費出版Q&A集
- 自費出版本はなぜ書店に置くことができないのですか?
- 書籍の流通には特殊なしくみがあって簡単には自費出版本を書店に置いてもらうことはできません。
市販本は通常、出版社→取次店→書店という経路で流通します。流通によって書店に置かれる本は通常委託販売といって書店が取次ぎ会社・出版社に委託されて一定期間(通常は4〜6ヶ月)返本できることを条件に販売するものです。
多くは2,000部から5,000部程度つくられる書籍の新刊を1万5,000件以上ある全国の書店に送り込むには、出版者(社)は取次ぎという卸売業者と契約しなければなりません。
この契約を取次ぎ口座といいますが、この取次ぎ口座を持つために出版社は半ば定期的に新刊本を取次ぎに供給しなくてはならないのです。そのため取次ぎ口座をもつことができずに、取次ぎ口座を貸し出している業者名義で出版を行っている出版社も少なからずあります。
自費出版本を書店に置くことが困難なのは、こうした複雑な書籍流通のしくみのためでもあります。
ただ、自費出版本を書店に置くことができないというわけではありません。自費出版会社によっては取次ぎ口座をもっているところもありますし、他社名義で書店流通してくれるところもあります。それ以外に個人での交渉になりますが、自費出版本の内容が地域の歴史や文化に深く関わっているものなどの場合その地域の書店で直接扱ってもらえることもあります。
その場合には書店に個人との面倒な契約をすることになっても「この本は売れる」と思わせるような内容の本であることが大切です。
更新:2013年6月21日
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