校正回数と校正責任について

自費出版 契約時のポイント


校正回数は3回が基本

自費出版の校正は、初校・再校・3校の3回が一般的ですが、自費出版会社によっては校正の出校は2回まで、3回以降は別料金(赤字訂正代)とするところもあります。契約時には校正回数なども確認しておくこともおすすめします。

初校、再校、3校と、3回の校正工程にはそれぞれの役割があります。原稿の全部を読むのは初校です。再校では初校で入れた赤字が直っていることの確認作業と、赤字を直した結果としえ文章の別の箇所に影響が出ていないかなどを確認します。3校は再校の赤字が直っていることの確認と目次や柱、奥付、扉など共通のテキストが入る箇所を含めて全体として統一がとれているかを最終的に確認します。

校正作業に慣れていない自費出版の著者が陥りやすいのは、新しいゲラが出るたびにすべての原稿を読むことです。読むたびに気になった箇所を直すことになるので、これではキリがありません。
効率的ではないし、赤字訂正代などの名目で予定外の費用が発生してトラブルのもとになります。

本ができてから誤りに気づいたら

自費出版の契約書には校正責任についての項目があります。自費出版の場合、校正責任は著者となることがほとんどですが責了後の赤字訂正の誤りなどは自費出版社の責任になります。本が出来てから誤りに気がついた場合の処置などとともにトラブル防止のためにも確認しておくとよいでしょう。

[ 2014年2月11日:更新 ]