契約部数が実際には作られていないトラブル
市販のない自費出版では制作した自費出版本は指定の場所へ納品されるのが普通で、契約した部数が実際には作られていなかったなどというトラブルはありません。
ところが市販する場合には著者の元に届けられる自費出版本は制作部数の一部で、その他の多くは自費出版業者の倉庫などに保管され、注文を受けて出荷されます。
悪質な事業者では完売できない部数を契約させた上で、実際にはその一部しか制作せず、残本の処分費用まで請求してくるなどといったかなり悪質なケースもあります。
こうしたトラブルにあわないためには、慎重に出版契約を交わすことのほか、本の奥付への印刷所名や製本所名の表示なども有効です。
印刷所や製本所へ制作部数を直接問い合わせするのは、よほど話し合いがこじれた場合に限られるものですが、「印刷所名」「製本所名」を奥付に表記しない事業者には注意が必要です。
[ 2013年6月20日:更新 ]