追加料金をめぐる自費出版のトラブル
料金体系が不透明であったり、訂正代や仕様変更代などの名目で契約時の料金に追加した費用を請求されたなど、費用をめぐる自費出版のトラブルです。
出版物の制作に係る費用には、印刷代、用紙代、製本代などのようにその制作物の総ページ数や部数と仕様さえ決まっていれば固定できる費用と、編集費、校正費、組版代などのように原稿の状態や、校正の回数など制作途上で変化する費用の2種類があります。
このため自費出版に限らず、一般の書籍・雑誌の制作においても入稿段階の見積り金額に修正代や仕様変更に伴う編集費などを上乗せして請求されることは珍しくありません。市販される書籍の定価や部数などはこうした追加費用を予測して設定されるのが普通です。
こうしたトラブル防止のためには、契約時にあらかじめ校正の回数や、組版代に含まれる訂正赤字の範囲を決めておくなどのほか、製作途上のページの増減を見越して複数のケースでの見積書を依頼するなどするとよいでしょう。
[ 2013年6月19日:更新 ]