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自費出版の費用を分析する

自費出版の費用について考えるとき、印刷代や用紙代・製本代などの費用に着目しがちになりますが、製作部数の少ない自費出版の場合これらの費用が総費用に占める割合はそれ程大きくありません。また、こうした物的な費用には一定の相場があります。むしろ、原稿整理や編集・デザインなど人的な費用を分析することによって思いがけず低価格での自費出版が可能になります。自費出版の費用について知るにはまず、本づくりにかかる費用を制作工程全般にわたって分析してみる必要があります。

自費出版費用の費用8項目

  1. 原稿制作費用
  2. 組版データ作成費用
  3. 編集・校正費用
  4. デザイン・装丁費用
  5. 製版・刷版・印刷費用
  6. 用紙・製本費用
  7. 流通・在庫費用
  8. 広告・宣伝費用

専門職による人的費用が自費出版費用の多くを占める

1.の原稿制作費用は原稿執筆や原稿のリライトを専門にしているライターなどに相応の料金を支払って自分の考えを本としてまとめてもらうための費用。3.の編集・校正費用は用字用語の統一や文中の矛盾点の修正などを専門の編集者に委託する費用。4.デザイン・装丁費用はデザイナーや装丁家にカバーや表紙などをビジュアル化してもらったり、デザイン性の高い紙面のデザイン費用です。本づくりの工程ではこうした専門職に委託する費用はけして安くありません。発行部数の少ない自費出版の場合には総費用に占める割合は特に大きくなります。

どのような状態の原稿で組版を発注するか

2.の組版データ作成費用はDTP作業を編集プロダクションや印刷会社に委託することによって生じる費用です。かけなくてもよい手間をかけてしまい、結果的にそれが費用にはね返ってくることを避けるにはどのような原稿で組版を発注するのかによります。

見栄えのためのカラー化・ビジュアル化になっていないか

5.の製版・刷版・印刷費用はカラー印刷などのビジュアル化によるところが少なくありません。2色や4色を使用した場合の分かりやすさやによる効果は大きいですが単なる見栄えのためのビジュアル化となっていないかは、読む立場で考えることが大切です。

用紙・製本など物的費用の差異は小さい

6.の用紙・製本費用は通常のオフセット印刷では1,000部以下ではそれほど総費用の変動はなく、多く制作するほど一冊あたりの単価は下がります。この費用は相場がしっかりしていて小部数の場合は特に委託する会社による差異はそれほど大きくならないのが普通です。

自費出版本は売れないことを大前提に流通費用を考える

7.8.の流通・在庫・広報・宣伝費用は制作費用ではなく書籍の販売にかかる費用なので別個に考える必要があります。プロの作家が有名出版社から本を出してもあまり売れない昨今です。自費出版本の場合、売れずに返品されることを前提に返品された場合の手数料や倉庫代などの費用を考える必要があります。

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